
世界でもっとも危険な国とされるホンジュラスでは、その元凶となっている強い力を持つ組織に加わることを拒めば、年齢の低い子供であっても殺害されるケースがある。
こうした殺人の連鎖は、フアン・オルランド・エルナンデス・アルバラド大統領率いる新政権が直面するもっとも緊急の課題の一つだ。
シーツに包まれた7歳の少年の遺体は、首都テグシガルパの北に位置するサンペドロスーラの空き地で見つかった。遺体には銃弾と拷問の跡があったという。

エルナンデス大統領は、現地紙エラルドとのインタビューで、こうした殺人が政府の治安政策に対する反発によるものである可能性を認め、「子供たちの事件が、われわれが行っていることに対する答えでないことを神に祈っている」と語ったという。
サンペドロスーラでは先々週、ギャング団、「Mara Salvatrucha (MS-13)」の複数のメンバーが少年拘置所に押し入り、警備員をねじ伏せた上、手投げ弾を爆発させ、ライバルグループの「Mara 18 (M-18)」のメンバー5人を殺害した。
また同日、北部のリモンでは、13歳の少女が男に刃物で殺害され、この少女の10歳、7歳、2歳の兄弟も殺害された。
国立大学の犯罪観測所によると、ホンジュラスの殺人率は、人口10万人当たり79件と世界でもっとも高い。それでも、同国では最近のニュースに衝撃が広がっている。
ギャングは殺すべき